木造住宅の耐震化(リアル実験 その③)
京都でリフォーム・リノベーションを行っている
(株)TAKAMOKU工房の高木(タカギ)です。
さてさてリアル実験の③です
木造住宅の耐震工事って
本来は既存の建物の細部を調べます。
最低限、図面は必要で
その図面をもとに
基礎は無筋基礎なのか有筋の基礎なのか
ベタ基礎か布基礎かに始まって
筋交いの有る無し
屋根材は何か 外壁はどんなつくりなのか
などなど・・・。
その調べた項目を元に
○○な材質で△な方法を選択して
ここの壁を補強しましょうとか
ここには△□の金物で補強しましょう
とか
建物全体で計画をします。
![](https://static.wixstatic.com/media/9f6d3f_92488cc3bedf4a888f2cf16de76acbcf~mv2.jpg/v1/fill/w_640,h_480,al_c,q_80,enc_auto/9f6d3f_92488cc3bedf4a888f2cf16de76acbcf~mv2.jpg)
本来、基本的には闇雲に
なんでも金物などで
補強すれば耐震性があがるという訳ではなく
建物のバランスをみながら
適正な補強方法と補強場所で
家の耐震性をあげるということのようです。
なので、偏った補強とか
建物の一部屋だけを補強するのというのは
建物に捻じれが起こって
良くないという考えのようです。
※ 間違っていればすみません・・・。
僕はそう教わったように記憶してます
で、リアル実験です
自宅も古く
地震のたびに揺れが気になるので
何とかならないかと家族から言われたものの
部分的に色々しても意味もないことは
理解していたので
はじめは積極的に何かをするつもりはなかったわけです
でも、せっかくの機会なので
特別耐震的に強いとは思えない家だったので
自分の考える方法でやってみようかと(笑)
誰にも遠慮しなくていいのでね
実験的に今回リフォーム工事をする
LDKと洗面・お風呂・1階の和室だけ
取付可能な範囲で
金物をつけたり壁を合板で壁を固めてみたり
リアル実験です。
![](https://static.wixstatic.com/media/9f6d3f_5c5ff6aff0794ad0b0608100c6a1dab3~mv2.jpg/v1/fill/w_640,h_480,al_c,q_80,enc_auto/9f6d3f_5c5ff6aff0794ad0b0608100c6a1dab3~mv2.jpg)
実際は地震なんて
起こらない方がいいので
本当の結果は
災害時にしかわかりませんが
これが大きな地震のときに
家が揺れて一気に倒壊するのか
部分的にでも今回の補強の効果があり
全壊を免れるのとか
もしくは
倒壊までに時間が稼げて
逃げることができるのかを
検証できればと思います。
結局、自分の家が全壊・半壊をしても
自分たちが逃げれる時間を稼げるかが
旧耐震以前の建物の耐震化のポイントなので
その点は頭の隅に
置いてもらえるといいのかなぁと思っています。
あくまで参考程度に。
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